毎年、新潟旅行を楽しみにしています。今回は目先を変えて、前から興味のあった金物づくりの現場を見に行こう!と燕市や三条市に行って見ることに。行ってみたら・・・思った以上に感動。玉川堂さんが開催している、槌起銅器という銅板を叩いて形にしていくものを体験することに。楽しくってハマりました。新潟に行く方、ぜひ行ってみてください。
鎚起銅器(ついきどうき)を体験!
燕市産業資料館へ
燕市・三条市にいざ行こうと思ったのですが、実は恥ずかしながら、燕三条市という町があると勘違いしてまして・・・。
インターネットで情報収集しようにもなかなか見つけづらく、観光センターに直接電話しました。すると偶然にも私たちが行く日時に体験ができる場所があるとのこと。早速、申し込みをしました。
支払いは当日でOKで持ち物もなし。私たちが体験したのは、「鎚起銅器」(ついきどうき)と呼ばれる、銅板を叩いて形にしていくものでした。
燕の鎚起銅器(ついきどうき)とは?
明和年間(1760年ころ)から伝わり、家庭用の水差し・湯沸・花器・鍋など日用品の製造から始まったそうです。
なぜこの産業が盛んになったかというと、当時近郊に銅山があり、その精錬所が燕に在ったからだと言います。
現在まで受け継がれ、燕の伝統工芸としても有名なんだそうです。
打ち縮め、銅の優れた伸展性を利用し、継ぎ目の無い器物を作る鍛金技術です。
鎚起銅器製造工程
地金取り・・・・・・ 銅版を切り抜く。
打ち上げ・・・・・・ 叩いて徐々に打ち起こしていく。打ち上げると銅は硬化する。
焼きなまし・・・・ 加工硬化した銅素材を火に入れ柔らかくする。打ち上げを繰り返す。(完成まで20回以上)
成形・・・・・・・・・・ 打ち上げ、焼きなましを繰り返し全体の形を整える。
みがき・・・・・・・・ 鎚目を明瞭にする。
色上げ・・・・・・・・ 緑青、硫酸銅の合液で煮込む。
実際に体験してみることに
玉川堂さんという会社さんから講師として職人さんがやってきて教えてくれました。女性の方で私と同じくらいの年齢にみえました。
玉川堂とは?http://www.gyokusendo.com/
このような銅の板があらかじめ用意され、軍手・鉛筆・金づちなど用意されていました。
模様をつけたりするのは、このような道具を銅に押し付けて叩きます。
さあ、スタート。とりあえず叩いてみます。これは6歳の息子の様子。
私は、何を作ろうか迷走し、だいぶ叩いた頃に花にしようと決めました。
あてがっている木の道具を使い、板を立ち上げてお皿っぽくしていきます。
だんだん、立ち上がってきました。
完成したら、錆を防止するための薬液につけます。
完成。ほんのり黒くなりました。
こんな感じ。円のまわりも叩き、花みたいに仕上げたかったのですが、ちょっと出来上がりには不満。リベンジしたいです。
横からみると、こんな感じ。
と、なかなか楽しくて、私も主人もはまってしましました。楽しかったです。
全く知らなかったのですが、とても楽しかったため、講師の方がいらした玉川堂を見学することになります。それは、また次の機会に記事にしようと思います。
詳しく知りたい方はこちらも。こんなかんじ。
燕市産業史料館について

開館時間:午前9時~午後4時30分 (入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌日) 祝日の翌日 年末年始
所在地:燕市産業史料館
〒959-1263 新潟県燕市大曲4330-1
電話:0256-63-7666 FAX:0256-63-7669
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